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【4/28開幕! 世界選手権Div-IBに臨む日本代表を現地密着取材中!】日本とアジアのアイスホッケー、アイスクロスの選手を、男子・女子・パラのオールジャンルで応援していくWebサイト。その準備室です。2019年9月オープン予定

【アイスホッケー日本代表応援特設】気持ちを切り替え、日本代表は残り全勝での逆転優勝を狙う

アイスホッケー世界選手権Div-IB 4/30 日本代表練習レポート

 

<Text&Photo by Tomoki Sekiya /アイスホッケー&アイスクロス新サイト準備室代表>

 

敗戦を反省しつつも切り替えて次へ

現地エストニア・タリンの関谷です。

 

4/29の試合でまさかの逆転負け、ルーマニアに痛い星を落とした日本代表ですが、

4/30は試合なしの休養日。

11時より練習が行われ、心機一転チームの引き締めを図り、40分ほどの練習が行われました。

 

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ザンボ待ちの風景(1)

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ザンボ待ちの風景(2)

11時練習スタートのはずですが、11時を過ぎてもザンボニーがまだ製氷中……。

約40センチの幅で製氷されず残っているエリアもあったりして、こういう部分が試合にも影響するとのこと。

このあたりの感覚はやはり日本とはだいぶ違います。

スタッフレベルでは、エストニアのユルーい運営にだいぶ戸惑わされているような部分もあるようです。

 

 

その後恒例のIIHFオフィシャルカメラマンによる集合写真の撮影。これがIIHFのサイトなどで掲載される写真となります。


そんなこともあり、練習自体は11時12分くらいからのスタートとなりました。

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IIHFスペシャルカメラマンの巨匠・コタロー、登場!?

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写真撮影ではリラックスムード

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選手は氷上でプラクティスジャージに着替えて練習へ

チームは勝利に向けて、改めて一体となれるか? 


練習は、全体のウォーミングアップから始まり、細かいパスのつなぎからのシュート練習。フォーメーションの確認などが行われ、約30分ほどで全体練習は終了。

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4/30 トンディラバ・アイスホールでの練習に臨む日本代表

疲れやコンディション面や考慮して軽めの調整でスケーティング感覚の維持に努めた、といった印象を受けました。

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フォーメーションを改めて確認

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スピード感ある攻守の攻防が見られた

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寺尾勇利(左)、寺尾裕道(右手前)兄弟も気合い十分





その後、狭い範囲で1対1とゴールキーパーのリバウンドを狙うような練習が10分ほど行われ、ゴールが決まるたびに横から見ている選手達からも大きな歓声が上がるなどし、チームとしてのまとまりを感じました。

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スモールスペースでパックを奪い合ってからシュートへ

 

13時には、選手達はバスでホテルに戻り、現地5/1 16:30からのエストニア戦に備えます。

ほぼ丸1日の時間が取れるので、選手達はゆっくりとホテルで身体を休めることができ、回復出来るのではないでしょうか。

 

逆転優勝へ。岩本裕司監督の見方は?

 

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岩本祐司監督

バスを待つ間、岩本裕司監督に少しお話しを伺いました。

「1晩明けて選手達も気持ちの切り替えは出来ている。昨日の敗戦は、自分たちが何をすべきかを気づかされる敗戦だった。私も含めて学ぶことが多かった。ここからしっかり連勝して行けば優勝できるので、エストニア戦では日本がやりたい内容のホッケーをして勝つことで選手達が自信を深めていければ」と翌日への試合の意気込みを語ってくれました。

また、「DFはGK畑を中心に失点は少なめに抑えてはいるし、しっかり守れている。ポーランドはここまで1つ抜けた強さを見せてはいるが、日本にとっては引いて守ってきたルーマニアのようなチームより、スピードのあるチームの方がやりやすい部分もある。しっかりとした守りを効かせてから日本のラッシュに持っていくような展開にしていきたい」と対抗策を用意していることをうかがわせる口調でした。

 

選手の話を総合すると、さすがに敗戦直後はいろいろと意見のぶつかり合いもあった様ですが、現在は、勝利に向けて選手一人一人に求められている役割をしっかり全うする、ということで意思統一は出来ているようです。

ルーマニアに足元を掬われるという予想外の結果こそ起こりましたが、ここからチームを改めて1つにし、逆境から立ち上がる強さを日本代表には見せて欲しいと願っています。日本はそれができるはずです。

 

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日本の誇りをかけて、この逆境を乗り越えろ

 

 

【日本の優勝に向けて】

各2試合が終わった段階での順位と勝ち点は下記の通り

 

 

各チーム残りは3試合。日本がエストニア、オランダに60分勝ちで連勝し、ポーランドも同様に連勝で勝ち点を落とさないと仮定すると、日本勝ち点9、ポーランド勝ち点12で最終日の直接対決に臨みます。

2チームが同勝ち点の場合は、全てにおいて直接対決の結果が優先されるので、日本がポーランドに90分勝ちできれば勝ち点は12で並び、直接対決で勝った日本が優勝と言うことになります。

 

ただ、気になるのがここまで2連勝のルーマニアの存在。ルーマニアポーランドに勝つようだと、優勝争いの構図が大きく変わります。

「実力的にはルーマニアがこれから無敗で行けるとは思えない」と岩本監督も語っていたとおり、ポーランドウクライナルーマニアがすんなり勝てるとは思えません。

しかしルーマニアには勢いがあり、こういう短期戦だとそういうチームが突き抜けることもありえます。

日本対エストニア〔5/1(水) 16:30〕の次に行われる、ポーランドルーマニア〔5/1(水)20:00〕の試合が優勝争いには大きな意味を持ちます。