アイスホッケー&アイスクロス情報新Webサイト準備室

【4/28開幕! 世界選手権Div-IBに臨む日本代表を現地密着取材中!】日本とアジアのアイスホッケー、アイスクロスの選手を、男子・女子・パラのオールジャンルで応援していくWebサイト。その準備室です。2019年9月オープン予定

昨季8位からの逆襲へ! 東北フリーブレイズ、韓国でのプレシーズンマッチでの成果は?

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<Photo&Text:関谷智紀(ホッケーアクロスジャパン)>

新しいシーズンに向けて各チームも最後の追い込みといった感じの8月後半。

東北フリーブレイズは韓国で開催された大会でプレシーズンを締めくくった。

 

East Asia Club Ice Hockey Games

8/24 東北フリーブレイズ 4-2 KRS-ORG北京(中国・VFL)

8/25 東北フリーブレイズ 0-6 アニャンハルラ(韓国)

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極東4チームがピョンチャン五輪のリンクに集結

 

8/23~25にKIHF(大韓アイスホッケー協会)の主催で開催された「East Asia Club Ice Hockey Games」。会場は2018年のピョンチャン・オリンピックで熱戦が繰り広げられたアイスホッケーのメイン会場、カンヌン(江陵)アイスホッケーセンター。

参加チームは、東北フリーブレイズ(日本)のほか、アニャンハルラ(韓国)、デミョンキラーホエールズ(韓国)のアジアリーグ勢、そこにKRS-ORG北京(中国)というVHLに所属するチームもやってきた。

 

VHLとは、KHL(ロシアを中心にヨーロッパ各国からクラブチームが参戦するリーグ。NHLの次にレベルの高いリーグとされる)の下部リーグ。ORGはKHLクンルン・レッドスターズ(中国)の育成チームとの位置づけのようだが、果たしてどのくらいの実力なのか? フリーブレイズも見られるし、気になる韓国勢もまとめて見られる。さらには謎に包まれた(大げさ?)VHLチームの実力をこの目で見られる、ということで江陵までバックパックを背負って見にいった次第である。

 

東北フリーブレイズの大会初戦は24日、ORGとの対戦。

ORGは大会初日である23日にハルラを4-1の大差で下しており、「結構強いのか?」と想像しつつ楽しみにフェイスオフを待った。

さてその試合、第1ピリオドはお互いに攻め込みながら一進一退の展開。ORGはロシア人選手のスキルが高く、個人技でゴール前に迫るシーンが多かったがラストパスがやや精度を欠きシュートまで持って行けず。対するフリーブレイズも、ニュートラルゾーンでのパスがずれるなどコンビネーションがまだ固まりきっていない印象もあり0-0で終了。

 

しかし第2ピリオドに入ると次第にフリーブレイズが走り勝つシーンが多くなり、ゴール前に攻め込んでいく。

そこで得たパワープレーのチャンスでは、大きく横方向へのパスを二度三度と繋いで相手DFを翻弄。GKもついて行けなくなったところでゴール左サイドからがら空きのゴールへ#28ブレット・パーナムがパックを流し込む見事な形で先制した。

 

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外国人の補強で、攻撃力は底上げされた感がある

フリーブレイズの2得点目もパワープレーから。昨季は得点力が課題だったフリーブレイズだが、この試合では攻撃の形がしっかりと整っていた。

 

4点目は相手GKがホールドしたパックを離さずディレイ・オブ・ザ・ゲームを取られてのパワープレーで、最初のシフトで教科書通りのようなパスを繋いで最後は#9大宮良がゴール。VHLよりも審判の判定が厳しいことに不満を身体で表していたORGのGKが集中力を欠いていた所をしっかり突いた得点だった。

 

守りの面でも好材料が揃った。GK畑享和が第2ピリオド10分手前まで0-0としっかり無失点に抑え、後半には古川駿へと予定通りの交代。古川も安定した守りを見せて、味方の先制点を呼び込むなど好セーブを連発していた。

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プレシーズン初勝利に貢献した古川駿

 

第3ピリオド中盤にブレイクアウエイを許し、そこからWANGに決められたが、総じて相手に主導権を渡さない内容。

残り1分半で1-4の状況からORGが6人攻撃に出たさいに、まるでGKを倒してやる、とばかりにぶつかってくるラフなプレーが続くなか古川が顔を押さえて前にパタッと倒れたが、審判は見えていなかったのかプレー続行を指示。その状況で1点をねじ込まれてしまったものの最終的には4-2フリーブレイズが逃げ切り、プレシーズンで初の白星を手にした。

 

この試合でまず目立ったのは鈴木ロイ選手。大きなロシア人選手相手にもひるまず、前へ前へとパックを奪いに行く姿勢を貫いていた。その分ペナルティーを取られることも多かったがその積極性は評価したい。「コーナーでのバトルなどでもう少しやれたかな、とは思います。相手は体格的に大きくフィジカルの強い選手が多かったです」と鈴木ロイ選手自身はまだまだといった表情をみせていたが、彼の頑張りからチャンスに繋がることも何度もあった。シーズンでも期待できそうだ。

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前へ前へと、積極的な動きを見せたルーキー・鈴木ロイ

 

若林クリスヘッドコーチは、「今季は8人が新加入した事もあり、試合を多めに組んで調整を進めている段階。最後に相手の6人攻撃で点を取られたのは反省点だが、1-4から相手が6人攻撃を仕掛けてきたことはシーズンでそういうシチュエーションとなったときの対応が事前にできたと前向きに捉えたい。今日はチーム全体が粘り強くプレーしていたし、1対1の場面でもしっかりとパックを奪いきるシーンが多かった。ターンオーバーもあったが、そこはシーズンまでにコンビネーションを修正していき対応したい」とオフに積み重ねてきた攻撃のコンビネーションには手応えを感じている様子だった。

 

さて気になるVHLチーム、ORGの実力についてだが、見る限りほぼアジアリーグと同等かやや下かといった印象。アジアリーグチームがVHL上位と戦えばまた違った内容になるかも知れないが、少なくともORGと比べるとアジアリーグチームの方が仕上がっている印象だ。

篠原亨太選手も「知っている中国人選手は2人だけでしたが、過去にチャイナドラゴンなど戦っていた時よりも中国選手の力は上がっている印象を受けます。ただ、個々の上手さはありますがチーム全体としてはサハリンの方がまだ強いような気もします」とORGと戦ってみての印象を語ってくれた。試合については「チーム全体として、パワープレーもショートハンドも良いプレーができたと思います。第3ピリオドは早いフォアチェックから攻撃に繋げることもできましたし、課題だった得点力について結果が出たのは良かった(篠原選手)」

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ロシア人選手がチームの大半を占めるORG北京

 

GKの古川選手は「とにかく一つ一つのプレーでしっかりシュートを止められるように集中して臨みました。相手はパス回しが滑らかで上手かったですが、僕自身の反省点も見つかるなかでチームのプレシーズン初勝利に貢献出来たことは良かったと思います」と冷静な視点で振り返ってくれた。

なお、6人攻撃で前に倒れたシーンでは、実際に相手のスティックと手がフェイスマスク越しに入っていたとのこと。「顔に入ったので倒れたのですが、審判に『プレー続けて』と言われ続行でした」と古川選手。

ORGは判定にフラストレーションを感じていたのか試合終盤はラフなプレーが目立っており、大けがにならなかったのは幸いだった。

 

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ORG北京戦では、前からのチェックが良く機能したブレイズ

 

翌25日は、アニャンハルラと対戦。この試合は序盤こそ拮抗した展開に持ち込んだものの、徐々に守りにほころびが出て、最終的には0-6という結果となった。

 

田中豪キャプテンは、今日の内容は? という質問に対して

「今日はもう言い訳なし、ですね」と逆にスッキリしたような表情。

「この2日間でここ(カンヌン)に来た意味をチーム全員が理解して開幕に向かわなければいけない。今日悪かった1対1のバトル、オフェンス、パワープレーなどを開幕までに修正したいと思います。ただ、良い部分もこの2日間で色々見えたので、それをやり続けます。ORG戦ではパワープレーで点が取れたし、60分間集中して良い守りから攻撃に繋げることができた。今日も敗れはしましたが、第1ピリオドには落ち着いてシュートシーンまで数多く持っていくことができた。良い部分をしっかり理解し継続していくのが大事。そこにブレイズの強みというものが出てくると思っています」(田中豪選手)

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各場面で圧倒されたハルラ戦だったが、今後その差を埋められるか?

昨季は得点力不足に泣いたブレイズだが、この2試合を見るとブレット・パーナム加入が相当の戦力強化に繋がりそうだ。彼が送るゴール前へのラストパスの精度は高く、決定機は相当増えるだろう。

「開幕戦で対戦する王子イーグルスも、今日のハルラと同じようにスピードもあり、プレッシャーもかけてくる相手。今日は仮想王子としてハルラと戦い、叩きのめされて良い刺激になりました。局面でのバトルに勝って、泥臭くプレーすることができれば全然問題無いというか、良いプレーができているという形になると思います。そこをやり続けて開幕シリーズで勝利を掴みたいと思います」(田中豪選手)

王子イーグルスを、ホーム八戸で迎え撃つ準備は着々と進んでいる。

 

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ゴール前の攻防。田中豪キャプテン(青ユニ)も仕上がり順調だ

「去年は正直、散々な結果でした。でも、ここから『なにくそ!』という気持ちで這い上がるだけ。60分間ハードワークする、身体を張るといった勝ちたい気持ちを前面に出して戦い抜きたいと思います。そういう部分をファンの方に感じてもらえれば。先を見ることはせずに、目の前の戦いに勝つことだけ考えて進んでいきたいと思います」(田中豪選手)

 

アジアリーグアイスホッケーが盛り上がるためにも、東北フリーブレイズの頑張りが必要なことは間違いない。どんなチームに進化していくのか、フリーブレイズの戦いぶりが楽しみだ。

日本アイスホッケーの未来を創る、若き“青い騎士”たち~5/18、2戦目に臨む『東京ブルーナイツ』

アイスホッケーファンの皆様、こんにちは。

アイスホッケー&アイスクロス情報新サイト準備室の関谷です。

 

女子、男子とも日本国内、そして代表の公式戦シーズンは終了。各選手はつかのまのオフの後、次のシーズンに向けて始動します。

チームによっては、陸上での自主トレなどをすでにスタートさせている所もあるかもしれません。

 

さて、今回当サイトが注目するのは、

今週末5/18(土)19:30~、東京・ダイドードリンコアイスアリーナ東伏見)にて開催される『東京ブルーナイツ対関西レッドスター(関西学生選抜)』の試合です。

 

開催要項などはこちらのサイト『アイスポ!』を参照ください>

blues-hockey.net

 

少し前の試合となりますが、その東京ブルーナイツが2月に社会人・電通と戦った創設試合の模様を今回も当サイトではフリーライターの沢田聡子さんに取材・執筆を御願いしました。

 

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東京ブルーナイツ、創設試合の模様

創設試合の雰囲気を感じていただける内容と思っています。

また、簑島選手はじめ、この年代の選手達がアイスホッケーの未来を彼らそれぞれの立場で真剣に考えているということも感じていただけるのではないでしょうか?

 

この記事で興味を持っていただければ、ぜひ5/18(土)ダイドードリンコアイスアリーナ西武新宿線東伏見駅前)で彼らのプレーを生で見て欲しいと思います。

東京ブルーナイツの試合は2回目の開催ということで、演出面でも何らかのブラッシュアップがされているのではないかと期待しています。

今回は、関東と関西から志ある選手が集まっての東西対抗戦の形式。

関西圏の大学でプレーする選手を東京で見られるというのは、ここまで全日本選手権などの限られた機会でしかなく、そういう意味で5/18の試合は非常に意義があると思われますし、公式戦とはまた違う楽しい雰囲気のなかで、学生たちの新鮮でエネルギーに満ちあふれたプレーが展開されるのではないかと期待しています。

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日本のアイスホッケーの未来を創る、若き“青い騎士”たち

<Text by 沢田聡子 / Satoko Sawada>※文中敬称略

 

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ホッケーに懸ける情熱を知って欲しい、という選手が集結した

■東京のホッケーチーム、ブルーズ

2019年に本格始動した大学アイスホッケーの新チーム、東京ブルーナイツ(以下、ブルーズと表記)のチームカラーは青。公式サイトによれば、その「青」は「青年、青春、そして未成熟という意味を持つ」。

ブルーズは、大学の枠を越えた関東大学リーグの選手からなるチームだ。

ブルーズが目指すのは、アイスホッケーの未来を担う年代である大学生選手の強化だけでなく、スタッフも含め学生達を社会に貢献する人材として育てることだという。

 

2月16日、東京都西東京市ダイドードリンコアイスアリーナで、ブルーズの創設試合が行われた。

762人の観客が見守る中、社会人チーム・電通と対戦。第2ピリオドまではシーソーゲームの様相を呈し、2-3と電通に1点リードを許して迎えた第3ピリオド、ブルーズは怒濤の攻撃を開始。一気に4点をもぎとり、記念すべき創設試合を白星で飾った。

 

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照明などの演出が凝らされた会場

通常の大学ホッケーの試合とは少し違う会場の雰囲気は、アイスホッケー会場の “常連”ではない観客が多かったからかもしれない。

初めてアイスホッケーを見に来たという女性は、「知り合いに『アイスホッケー見に行かない?チケットがあるよ、タダだよ』と言われて、時間もあったので」と話した。
また、大学ホッケーは1、2回しか観戦したことがないという女性もいた。「知り合いの子が出るので、ちょっとどんなぐあいか見に」来たのだと話してくれた。

 

話を聞いたもう一人の若い女性は、電通の選手の親族だった。アイスホッケーの試合は時折見ており、早慶戦も観戦したそうだ。「すごくレベルが高くて楽しいです」と試合を満喫していた。

「アイスホッケーを見始めたのは最近なんですけど、いろいろな人が見に来ていて、すごくいいなと思います。見に来る機会があれば、みなさんはまるんじゃないかな」

 

また、元々アイスホッケーに興味があり、ホッケー界の新しい動きという認識でこの試合に足を運んだ男性もいた。奥様が、ホッケー関係者のSNSを見て教えてくれたという。「以前は、早慶戦を見に来たりしていました。応援も面白いし、結構活気があったので」という彼に、観戦しようと考えた理由を尋ねてみた。

「今アジアリーグがちょっとゴチャゴチャしている一方で、横浜グリッツ(アジアリーグへの新規参入を目指す新チーム)ができたり、変わろうとはしているけど旧態依然のところもある。あとは東京でやる試合の数が圧倒的に少ないので、見られる試合は見たいかなと思ってお邪魔しました」

 

アジアリーグの名門チーム・日本製紙クレインズが発表した今季限りでの廃部は、アイスホッケー界を揺るがすニュースだった。その反面、新しいかたちのチームを立ち上げる動きもあり、日本のアイスホッケーは変革期にあるのかもしれない。その中で若さあふれるブルーズは、試合に飢えている東京のホッケーファンのニーズに応えるチームになろうとしている。

 

■大学から始まるレベルアップ

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史習成リック

この日は負傷のためコーチとしてベンチに入った史習成リック(慶應義塾大学4年)は、「選手は様々なチームからきているので、自由にクリエイティブにプレーさせることが一番」と采配の意図について語った。

「普段だと自分達のチームでいろんなシステムがあるんですけど、このようなイベントでせっかくのチャンスだから、みんな楽しくできたらいいなと」

「いい試合で、逆転勝ち。アイスホッケーはあまり知られていない中で、エキサイティングなところを少しでも見て楽しんでもらうことができたら、成功かなと」と手応えを感じていた史習成。アジアリーグでプレーした経験もある彼がブルーズの活動に見出した意義は「若手の育成」だった。

「ここ(大学ホッケー)から始まらないとトップリーグのレベルがどんどん下がってしまうので、このように集まってできるチームでみんなのモチベーションを少しでも上げるのが、一番トップリーグ(の強化)につながると思っています」

  

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矢島翔吾(中央・青ユニフォーム)

往年の名プレーヤー・矢島敏幸さんを父に持つサラブレッド、矢島翔吾(中央大学1年)は、記念すべきブルーズの初ゴールをアシストした。

「僕は選手なので、アイスホッケーを見てもらうためには、一生懸命プレーすることがまずできること。この試合でそれができたので、またブルーズの試合がある時にはもっと人が集まるように、どんどんアイスホッケーを広げられれば」

NHLへの関心も高い矢島は、北米に比較し日本の状況を「情報が足りない」と感じている。

 

――お父さんが現役の頃ホッケー人気は高かったようですが、その頃に戻すにはどうすればいいでしょうか?

「うーん、なんだろうな…やっぱり、もっとトップの選手が情報を発信するのが一番だと思います。見て下さった方々に感謝の気持ちを伝えていければ、もっとファンも増える。ファンを集めることはこれからも大事になるんじゃないかな」

 

■「“0”から“1”を作った日」

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簑島圭吾(写真一番左)

ブルーズのキャプテンは、日本代表チームでもプレーする蓑島圭悟(中央大学4年)が務める。
恵まれた体躯だけでなく、その優れたテクニックは、初めてホッケーを見る人の目をも引いたことだろう。

“東京都から学生がアイスホッケーを発信していこう”というコンセプトでやってきて、準備期間が少ない中で、SNSだけでよくここまでお客さんを集めて、すごいなと思っています。山口さん(ブルーズを運営するアイススポーツジャパン代表・山口真一氏)の尽力と、選手の協力しようという意志があって、どんどん変わってきました。今までアイスホッケーの世界はちょっと閉鎖的な部分があったので、これからみんなが行動を起こせるような世界になる第一歩だったかな」と丁寧に語る。

「他大学にはあまりしゃべったことがない選手も多かったんですが、みんなと話していると本当にホッケーが好き。“なんとかしたい”と思っていたけれど、自分が動いたところで…と思っていた。そこで山口さんがこうやって一石投じてくれたので、それを信じて参加したら、やっぱり楽しかったです」

 

 超大学級の実力を持つ簑島は日本製紙クレインズへの入部が内定していたが、クレインズは今季いっぱいで活動を終えることになってしまった。進路として「海外に行きたい」という簑島は、今後ブルーズの活動には「オフシーズンなどに、裏方としてでも協力しようかなと思っています」と言う。5~6月頃に予定されているブルーズの次の試合にも出場する予定だ。

 

 この日もリンクサイドで忙しく動き回っていた山口代表は「毎日毎日予期せぬこと」が起き、“0”を“1”にする難しさを知ったと振り返っている。

この一発で、お祭りで終わるつもりはない。継続していかなくてはいけない。続けていけば、応援してくれる人はたくさん出てくると思う。今まで僕の頭の中にしかなかったチームが人の目にふれ、お客さんがきてくれた。多分初めてホッケーを見に来た人が多いので、もし『面白かった』と言ってくれれば、それが一番いいかなと」

 

印象的だったのは、プレーの合間にリンク上のスクリーンで手拍子を促す選手に観客が同調していた場面だ。簑島もそのシーンについて語っていた。

「観客も手拍子に乗ってくれたりして…今日は本当に“0”から“1”を作った日。失敗や課題、至らない部分もあったんですが、それが見つかったので、次はすごく期待できるかなと思います」

 

若さが“未熟さ”よりも“センスのよさ”というプラス面で際立ったイベントだったが、筆者から一つだけお願いがある。
次回の試合では、背番号の分かるメンバー表を頂けないだろうか。魅力的なプレーをする選手の名前をしっかりと確かめながら、次のブルーズの試合も是非観戦させて頂きたいと思っている。

若い力が、日本のアイスホッケーを明るい方向へ引っ張っていくことを信じながら。

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充実した表情には、逆転勝ちという結果以上の何かがあったのかもしれない

 

  

※5/18の試合について詳細は東京ブルーズについては主催者の情報サイト「アイスポ!」(https://blues-hockey.net/)をご覧ください。

※今記事の写真は主催者のアイススポーツジャパン様より提供いただきました

 

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編者より>

先日は早慶戦アイスホッケーが盛況のなか行われました。令和の時代を迎えて、アイスホッケー界もいろいろな年代の選手やスタッフから、アイスホッケーの未来のために、何らかの形で発信しようと試みる選手が出てきたり、それをサポートしようという動きがいろいろな形で出てきているというのは心強いことです。

なかでも、多くのファンがその動向を気にしていると思われるのが、蓑島圭悟選手です。(もちろん当サイトも大注目しています!)

世界選手権ディビジョンIBのメンバーに選ばれ、エストニアで日の丸を背負って戦った蓑島選手。

彼自身、様々な形でアイスホッケー選手としての発信を試みており、プレーのみならずそういった部分でも同世代の中心で大きな光を放っています。 

 

沢田さんの原稿でも触れられたように、現状では進路について「まったく未定」(蓑島選手)とのことですが、世界選手権Div-IBを終えたいま、彼がどのようなことを考えているのかは、また別の記事でご紹介する予定です。

  

5/18の試合では「簑島圭吾選手壮行試合」というサブタイトルが付いており、本人にもフィンランドでの代表合宿中にそれを聞いた際には「何をするのかまったく分かりません」と笑っていましたが、どのような内容が飛び出すのか期待したいと思います。

追記>5/18は簑島選手の応援企画もある模様。なお簑島選手は翌日の練習試合には出場しないとのこと。
https://blues-hockey.net/update/2019/05/18-5.html

 

ぜひ今週末は、 若きアイスホッケープレイヤー達の情熱に触れてみてください。

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東京ブルーナイツは2度目の試合に挑む。これは今までを考えれば画期的かも知れない

 




 

 

【日本代表応援特設】厳しい1年を超えて、日本アイスホッケーの未来へ~三浦優希選手インタビュー

【日本代表応援特設】厳しい1年を超えて、日本代表の未来へ~三浦優希選手インタビュー

<Text & Photo by Tomoki Sekiya / アイスホッケー&アイスクロス情報新サイト準備室代表>

平野裕志朗選手が「剛」のイメージなら、三浦優希選手は「柔」と言えるかもしれない。リンクの上での判断力が高く、いつの間にかゴールを奪える確率の高い位置へするすると入り込んだり、スティックの先にも目が付いているのか? と思うような意表を突くキラーパスを味方に供給したりもする。

そんな三浦優希選手は、2016年ラトビアでの五輪最終予選でフル代表に抜擢されてからずっと、代表の主力としてプレーしつつ、日本アイスホッケーの今後についても、リンク内外で自分が何をすべきかをしっかりと自分の頭で考えて行動で示してきた選手だ。

彼と初めて会った時から、全体を俯瞰したクレバーな発言とプレーには驚かされ続けている。

今回は次世代の日本代表を支える存在に間違いなくなるであろう、三浦優希選手の言葉を紹介したい。

 

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日本代表合宿に招集された初日の練習。

誰よりも楽しそうにプレーする三浦優希選手(以下敬称略)がそこにいた。

バイザーの下からのぞく笑顔はこぼれんばかりで、アイスホッケーをプレーする喜びが全身から満ちあふれていた。

記者がその事を指摘すると、「そうなんですよね、よく言われます」とこれまた屈託のない笑顔で頷いてから三浦優希はこう言葉を繋いだ。

「日本代表は本当に特別な場所。心から、ここに来るのが楽しみでした」

 

 

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三浦優希選手

三浦優希はNCAAディビジョン1に属する大学であるレイクスペリア州立大の2年生。

彼は、早稲田実業高校在籍時に同校の短期留学制度を利用してチェコの名門クラブであるクラドノに武者修行。そこで同クラブのスタッフから「ぜひウチに」と請われ、早実を2年で中退してクラドノのジュニアチームに単身乗り込んだという経緯を持つ、日本から世界へ挑む先駆者の1人でもある。

 

クラドノジュニア時代にはチェコ・ジュニアリーグの得点王にも輝くなど、その得点能力とゲームを読む力は当時から高く評価されていた。

その後三浦は、アメリカのジュニアリーグであるUSHLウオータールー・ブラックホークスでの1年を経て、現在はアメリNCAAで戦っているというわけだ。

NCAAは北米でプロになる登竜門として本流と言われるくらいレベルが高い。NHLからスカウトされるような選手がゴロゴロしているし、世界中から腕に覚えのある選手がどんどん入ってきている。そんなリーグで戦う日本人がいることは一昔前なら考えられなかったが、今回の日本代表には三浦優希と同学年で佐藤航平(ニューハンプシャー大)もおり、まさに今後の日本を支えられる存在として2人共に岩本監督が招集した。

 

しかし、三浦優希は今季、大学で非常に苦しんでいた。

「クラドノでは得点王という結果も出せたし、やれるという自信はありました。でも、その頃(今季前半)の僕はコーチから見て、チームを任せるに足る実力は伴っていなかったと自分でも思います」

早実は中退となったため、その後通信制の高校で勉強し卒業単位を取得した。ところがNCAA基準にそれが上手く合致しないという学業規定に抵触したため、1年生時は試合に出られずトレーニングにだけ帯同する日々が続く。さらに、いざNCAAに出場が認められた直後に骨折してしまい、その後数ヶ月間をリハビリに費やすることになった。

そして、今季はコーチの求めるプレーに応えることができず、メンバーから漏れることも多くなる。

自分に何が足りないのか、を考えさせられることが多くなった。

 

「ヨーロッパ流のパスホッケーだけで無く、北米流の身体でぶつかってパックを奪い合うホッケーを身につけることで自分はもっと成長できるという思いもあって、北米で戦うことを選びました。

でも、いざアメリカに来てみると、僕には課題があると言うことにすら気づいていなかった。例えば、1対1での強さだったり、ゴールを貪欲に狙ってシュートしていくことの大切さだったり、そう言った部分が足りないと気づかされたのはNCAAでプレーしたおかげです」

 

ベンチ入りメンバーを外されたとき、大学のコーチから指摘されたのがYukiにはTenacity(テナシティー)が足りない」という言葉だった。

 

「Tenacityはアメリカに来る以前は聞いたことがない単語でした。でも、こっちではミーティングなどでよく話されるし、コーチにそれを言われて改めて辞書で調べてみたんです。すると日本語では『粘り強さ』『しつこさ』『執着』で表せるような言葉の意味でした。スキルと言うよりは心の強さを表すような言葉です。ああ、自分が今足りないのはこれなんだなと思い知らされました」

そこからの葛藤は本人が記しているnote(https://note.mu/yukimiura36)の記述でも克明に表現されている。

試合に出られない辛い気持ち、その悔しさを心に秘めながらコーチの要求したプレーをやりきっていく過程。そして徐々に信頼を得て試合のメンバーに選ばれ、そこで得たものをまた自分でフィードバックしていく……、その過程が三浦優希自身の言葉で記録されていく過程は本当に価値のある内容だ。そしてシーズンの最後に待っていた、NCAAでの初ゴール。

これだけ苦しんだからこそ今の三浦優希があるのかもしれない。

 

「2年生では、苦しみました。まさかという感じでしたね。

体調は万全で1シーズンフルで出られる状態で、2ゴール。ショックというか、現実を突きつけられた年でした。

でもそこに至る過程では学ぶことがとても多かったです。フル代表に初めて招集された時(2016年ラトビアでの五輪最終予選)の自分から確実に変わったと言えるのは、アイスホッケーに対する理解が格段に深まったということです。

NCAAはポイントするのがとても難しいリーグ、というのが一番当てはまる表現だと思うのですが、この高いレベルの壁を越えられる選手が、NHLといったもっと上でやれる選手だと思うんです。

僕も自分の弱点をコーチに突きつけられた所から自分を見つめ直して20試合連続で出場もでき、最後はしっかりチームに貢献できた。

その過程、道のりは大きな経験になった、と思っています」。

 

そんな経験を乗り超えてきた三浦だからこそ、今回の代表招集は本当に嬉しかったし、日本を背負ってアイスホッケーを出来るという喜びに満ちあふれるものとなった。

「平野選手やNCAAで戦っている佐藤航平選手など、海外で活躍している選手と一緒にプレーできることへの期待、楽しさは本当にこの競技をやっていて良かったと思いました。優勝という同じゴールに向かって、代表の仲間と意識を同じくして辛いことも乗り越えていくそのプロセスはどんなことにも置き換えることが出来ない素晴らしいことだと思っています。

国際大会では、全部が全部うまく行かないこともある、そんななかで力を合わせて乗り越えていく、そんなプロセス自体が特別な時間だし、チーム全員が同じ船に乗って大波に向かっていく、その時間が特別だと感じています」

 

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合宿中の1コマ。平野裕志朗(右)と三浦はこれからの日本代表の核となるはずだ

合宿で初めて会う先輩選手がおり、子どもの頃から切磋琢磨し合った選手もいる、そんななかで「日本」として一つの目標に向かってプレーすることそれ自体が特別なこと。そしてその中で起きる各選手との「化学反応」が起き、思ってもみなかったプレーを自分ができるようになることへの期待、

それら全てをひっくるめて三浦優希は『楽しい』という一言にまとめているのだ。

 

「佐藤航平選手と一緒に、日本人で初めてNCAAに挑戦する選手として僕らは見られています。NCAAはアマチュアですが、意識として僕らは『多くの方に見ていただいている選手』だと思っていますし、リンクの内外にかかわらずプロとしての自覚を持って戦っていかなければならないと思っています」。

 

全身全霊で、代表メンバーと日本を背中に背負って戦う。
単にプレーして楽しい、ゴールできて楽しい、という単純なものではないもっともっと深い『楽しさ』。

ホッケー人生を賭けるに値するその素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいからこそ、自分の思いをnoteで発信もするし、苦しんだり葛藤している過程もつつみ隠さずファンに見てもらう。

そういう情報発信をしていくことで、アイスホッケーに目を向けてくれる人を少しでも増やしたい。インタビュー中も、そういう想いが彼の言葉の端々からあふれ出てくるのを感じた。

 

 

この秋から3年生になる三浦優希。
「4年生で活躍して、というのでは遅い。
次の1年が自分の目標である『北米でプロになる』ことに向けて、とても大事というのはよく分かっています。シーズンが終わったときに、自分がチームにどれだけ貢献出来て、その先の道がどれだけ広がっているか。
その先に進むためにも、夏に日本でしっかりトレーニングする所から始めて行きたいと思います」

 

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今回日本代表は2勝3敗の成績に終わり、昇格はならなかった。
三浦選手もまさかの0ゴールで記録としては残念なものになったが、プレー自体は身体の大きな相手選手に対して果敢にバトルを挑み、シュートを何本も放ち、あと一歩でゴールというシーンが何度も見られた。

ルーマニア戦直後にインタビューで語った「出てしまった結果は変えられないので、ここからどう自分たちが取り組めるかが大事」という彼の言葉通り、世界選手権が終わっても三浦優希は自ら目標を定めて突き進んで行くだろう。

 

次の世界選手権で、三浦優希はいったいどんな選手となってリンクに現れるのだろうか?

そして、彼が日本代表を昇格に導いたときに、どんな言葉がnoteに記されるのか、楽しみに待ちたい。

 

 

【アイスホッケー日本代表応援特設】ポーランド戦(4-7)後の監督・選手インタビュー

<Text & Video by tomoki Sekiya / アイスホッケー&アイスクロス情報新サイト準備室代表>

 

エストニア・タリンでの世界選手権ディビジョンI-Bも全日程が終了しました。

残念ながら日本は2勝3敗の勝ち点6で3位という結果でした。

 

アイスホッケーファンの皆様、たいへんお待たせいたしました。

ポーランド戦後のインタビューをYouTubeにアップしましたので、

ご案内します。

ポーランド戦は敗戦となりましたが、第3ピリオドに3ゴールとして実った

攻めのパターンと選手達の気持ちが次回以降に良い形で継承されることを願い対と思います。

 


5月4日日本対ポーランド戦後監督選手インタビュー

 

ディビジョンIグループAには今回ルーマニアが昇格。

そしてAからBに降格してきたのはリトアニアとなりました。

 

各選手、試合後はいろいろな思いが去来したと思います。

次回の世界選手権、また冬季北京五輪予選もあります。

どのような戦いを日本が見せていけるか、ここからまた競争が始まります。

 

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当サイトでは今後も、男女日本代表、そして日本のアイスホッケーそしてアイスクロスについてフォローして参る予定です。

 

また、今回このような形で日本代表情報をアップさせていただきましたが、

大変多くの方にご覧いただき、また励ましをいただき深く感謝しております。

当サイトを支えていただきました全ての方々に厚く御礼を申し上げます。

 

 

ライター/アイスホッケー&アイスクロス情報新サイト準備室

関谷智紀

 

#アイスホッケー日本代表 #アイスホッケー #スマイルジャパン #氷現の自由 #teamjapan #みんなで踏み出す第一歩

 

 

 

 

 

 

【男子日本代表特設】世界選手権ディビジョンI-B、ルーマニアが優勝! 日本は3位目指す

<Text & Photo by Tomoki Sekiya / アイスホッケー&アイスクロス新サイト準備室>

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5戦無敗で優勝。今大会一番強いチームであったことは間違いない

現地、エストニア・タリンのトンディラバ・アイスホールより関谷です。

 

たったいま、第1試合 ルーマニア対オランダの試合が終わりました。

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前の試合で日本に勝ったオランダがルーマニアに挑んだが…


3-1でルーマニアが60分勝ちし、自力で優勝を決定しました。

2点を先行したルーマニアは、第2ピリオドに1点を返されるも、試合残り2分半を切って6人攻撃をかけてきたオランダの攻撃をかわし、エンプティネットゴールを決め、優勝を決定づけました。

 

優勝が決まった瞬間、ベンチの選手とそのすぐ後ろに陣取った応援団が両手を突き上げて雄叫びを上げました。

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ルーマニア優勝の瞬間

 

 

応援ぶりにも熱いものがあったルーマニア

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ことあるごとに国旗を掲げたり、振り回したりするのがルーマニア

太鼓のリズムが独特でしたが、試合中ずっと太鼓をたたき続けていた気持ちと体力も含めて、応援でも今大会のナンバーワンチームだと感じています。

 

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インタビューに答えるJ.PENZESヘッドコーチ(右から2人目)。スロバキア国籍の彼がチームを引き上げた。

 

このあと16:30から第2試合 日本対ポーランドの試合です。

日本は次の世界選手権に向けてもしっかりと勝つこと。

そして、Div-IBではなくもっと上に行くために、「日本の戦い方はこれだ!」 という方向性をこの試合を通じてなんとか見つけて欲しいと思います。

勝てば3位確定となるゲームです。最終日必ず勝って日本へ帰りましょう!

(※最低でも勝ち点1を確保すれば3位ですがそんなところを目指してはいけません)

世界選手権ディビジョンI-B、優勝および降格の行方について

<TEXT by Tomoki Sekiya / アイスホッケー&アイスクロス情報新サイト準備室代表>

 

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最終日、日本の相手はポーランド

アイスホッケーファンの皆様こんにちは。
4/28に開幕した世界選手権ディビジョンI-Bも早いもので明日5/4が最終日。

各チーム残すところ1試合ずつということになりました。

 

本日日本代表は、会場のトンディラバ・アイスホールで11時より練習を行い、

明日のポーランド戦に備えていました。

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ポーランド戦に向けてしっかり汗を流した


優勝はなくなりましたが、ポーランドとの試合は次回の世界選手権に向けて日本の力を示しより有利に戦うためにも、また2020年2月に予定されている冬期北京五輪の予選に向けて世界ランキングを少しでも上げて有利な条件で戦うためにも、負けられないものとなります。対戦相手に大会の優勝の可能性が掛かることもありますので、日本は手を抜くことなく試合に臨んでくれるものと確信しています。

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50分間使ってしっかりと練習。明日はゴール前のバトルも制したい


 

さて、大会最終日のカードは下記の3試合となります。

5/4  ※( )内は勝点

①12:30~ ルーマニア(10) 対 オランダ(3)

②16:30~ 日本(6) 対 ポーランド(10)

③20:00~ エストニア(4) 対 ウクライナ(3)

 

①の試合が優勝のかかる大一番。ルーマニアが60分勝ちすればその時点で優勝決定。それ以外の結果だと、日本と戦うポーランドが勝ち点で上回ればポーランドの逆転優勝となります。同勝ち点ですと直接対決で勝ったルーマニアの優勝です。

(例 ルーマニア 延長勝ち勝点2  >ポーランド 60分勝ち勝点3 で逆転)

 

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まさかまさか。世界ランクが一番下のルーマニアが優勝してしまうのか?

③は降格の掛かる直接対決になるか? ①でオランダが60分負けの場合は、ウクライナが直接対決で勝っているためその時点でオランダの最下位降格が決まります。 

ただ、①でオランダが勝った場合はややこしくなります。

③の試合の結果、エストニアウクライナでオランダの勝点を上回れなかった方が最下位降格となりますが、日本も含め最大で3チームが勝点6で並ぶ可能性があります。

その場合は、当該3チームのみだけの成績をグループ化し、勝ち星>得失点差>総得点

で順位を決めます。

日本は明日のポーランド戦で最低でも勝点1をとれば、3位を確保できますのでとにかく粘り強く戦って欲しいと思います。

追記:ルーマニアポーランドがともに勝点10の為、日本は3位が今大会で可能性のある最上位となる。

 

 

5/2(現地)世界選手権トップディビジョンIB 対オランダ戦後インタビュー

<Video by Tomoki Sekiya/アイスホッケー&アイスクロス情報新サイト準備室代表>

 

アイスホッケーファンの皆様こんにちは。

世界選手権ディビジョンIB オランダ戦後のインタビューをお届けします。

次の試合は5/4 16:30~(日本時間22:30~) 対ポーランド戦となります。

 

改めて、気持ちを入れ直して戦ってくれると思います。

日本からの代表チームへの応援宜しく御願いします。

 

 

 


5月2日日本対オランダ戦後の監督・選手インタビュー